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GLOBAL CLIMATE STRIKE 0924 を終えて


FFF仙台のメンバーのみつきです。

9月24日はGLOBAL CLIMATE STRIKE でした。

世界99の国や地域のおよそ1500の都市でイベントが行われ、ドイツでは合わせて62万人がデモに参加したとのことです。バングラデシュでは新設される石炭火力発電への抗議があり、フィリピンでは貧困者や漁民と共に気候ストライキがなされました。


※参考※

私たちFridays For Future Sendai では、「世界の森林を破壊する住友商事に抗議するグローバルアクションin仙台」というアクションを行いました。


アクションの目的などの詳細はこちらのブログ記事をご覧ください。



当日のアクションを振り返ります。

10:30 参加者が五橋公園に集合しました。




注意点などを共有し、仙台駅の方へ5分ほど歩いて、住友商事東北株式会社仙台本店がある、仙台キャピタルタワーへ向かいました。



15階です。受付で担当者に要請書を渡しました。



要請書の内容です↓


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拝啓  私たちFridays For Future Sendaiは、仙台市を中心に気候変動問題に取り組む若者のムーブメントです。今回、貴法人が住友商事株式会社と共に出資する仙台港バイオマスパワー合同会社を通じ、宮城県仙台市宮城野区中野高松において建設予定のバイオマス専焼火力発電所(以下、当発電所)に関して以下の通り要請致します。つきましては、要請内容についてご検討の上、10月8日までに返答をお願いいたします。返答内容については、私たちのSNSなどで公開することとさせていただきます。貴法人は、企業の社会的責任として「人権を尊重し、人権侵害に加担しない」に始まり「上記に関し、適時・適切な情報開示を行う」に終わる「住友商事グループのサプライチェーンCSR行動指針」を掲げていらっしゃいます。( https://www.sumitomocorp.com/ja/jp/sustainability/csr)世界中で深刻化する気候変動の実態をふまえた要請に対し、誠実な対応を求めます。                                   敬具 1.要請事項 (1)当発電所の建設中止を求めます 環境団体Mighty Earthはレポート「住友商事が引き起こす環境破壊:石炭とバイオマスが影を落とす日本の未来」(https://www.mightyearth.org/sumitomojp)で、貴法人の事業がいかに気候変動を推し進め、環境を破壊してきたかを明らかにしています。貴法人が2008年以来続けてきた発電用バイオマス燃料の輸入は、米国やカナダ等の森林を大規模な伐採を伴ってきました。このようなバイオマス発電が、「再生可能エネルギー」「気候変動対策」を掲げられながら推進されていることは看過できません。当発電所は、完成すれば日本最大規模になるとのことですが、世界の森林伐採を増加させるような発電所の建設を一刻も早く中止することを求めます。 (2)当発電所で利用予定の燃料用バイオマスのサプライチェーンの公開を求めます 貴法人のウェブサイト内の「宮城県仙台市におけるバイオマス専焼火力発電について」(https://www.sumitomocorp.com/ja/jp/news/release/2021/group/14580)には、「バイオマス燃料は、住友商事が調達する国際的な森林認証制度により認証を取得した輸入木質ペレットに加え、国内材も積極的に活用していきます」との記載があります。これについて、 ・輸入材と国内材の割合はどの程度か ・どの国から、どのように調達するのか ・取引相手はどの企業になるのか ・国内材はどこのものを使うのか ・使用する木材は間伐材や廃材なのか、新たに伐採するのか といった、サプライチェーンの公開を求めます。 (3)交渉の場を設けてください 貴法人は取り組むべき重要社会課題として「気候変動緩和」「循環経済」「人権尊重」「地域社会・経済発展」等を挙げています。また「サプライチェーンCSR行動指針」には、「地球環境の保全に取り組むとともに、生物多様性に十分配慮する」ということを挙げています。当該事業について、地球環境の保全との整合性がNGOから問われています。誰でも参加可能な、Fridays For Future Japanと担当者との対談機会を設け、詳細な説明を求めます。

2.連絡先について 以上のことについて、ご検討のうえ、10月8日までに下記連絡先まで返答をお願いいたします。 -------------------------------------------------------------------------------------


提出した後は、建て物の前でスタンディングをしました。プラカードを持ち、待ちゆく人にアピールし、発信用の写真を撮りました。





日本の環境NGOからの情報では日本国内での、木質バイオマスによる発電所に抗議する運動は日本ではほぼ初めてとのことです。

大規模な森林伐採をともなう木質バイオマス発電は気候危機の時代には看過できない環境への影響を引き起こす発電システムです。にもかかわらず、まだまだ知られていません。このような木質バイオマス発電が「再生可能エネルギー」や「SDGs」として広まってしまうと、気候正義の実現は不可能になってしまいます。


グローバル大企業である住友商事に対するアクションは、今後、海外の活動家との連帯が重要になります。今回、私たちは、GLOBAL CLIMATE STRIKE 0924 の世界共通のハッシュタグ #UprootTheSystem を使って、Twitterで発信をしました。SNSでは、多くの人、特に若者がアクションの様子を投稿したり、気候危機に対して声をあげました。私たちの発信は海外の活動家に取り上げられました。







#住友商事の森林破壊を許さない #StopSumitomoDirtyBiomass をつけた発信も行いました。海外の環境団体などにも協力を依頼しました。住友商事が加担する森林破壊の現場で反対運動をしている「Our Earth Our Future Victoria」という団体も同じハッシュタグを使って発信してくれるとのことでした。




問題を多くの人に伝えて一緒に闘っていくためにも、抗議や発信を続けていくことが大事だと感じました。日本ではまだまだ気候変動に大きな責任を持つところへの直接的な批判や、ストライキといったアクションは少ないですが、今後、起こしていく必要があります。

今回をスタートに、大企業による世界規模の環境破壊を許さない闘いをつくって、システムチェンジに向かっていきたいと思います。


さて、東北で一番栄えている仙台駅付近にある住友商事東北株式会社の様子からは、気候変動によって苦しむ途上国の人々や、企業によってなされる森林伐採を体を張って止めようとしている海外の活動家の様子を感じることはありません。人々が「豊かな」生活を送っているように見えます。そんな街中に普通にある企業が、世界規模での森林伐採を引き起こしていることを実感しました。


Fridays For Future Sendai では、10月9日16時から18時まで、仙台市民会館(トークネットホール)第6会議室で、Fridays For Future Japanの気候正義プロジェクトが主催するオンラインイベントの視聴会を行います。イベントのタイトルは、


「発展途上国」の犠牲の上に成り立つ日本の「豊かな」生活-日本のODAとマタバリ石炭火力発電所 in バングラデシュから考える-


です。住友商事は、バイオマス発電の他にも、JICAとともにODA(政府開発援助)をつうじて、バングラデシュのマタバリに石炭火力発電所を増設しようとしています。なぜ気候危機の進展にもかかわらずバングラデシュに火力発電所が新設されるのかを考えると、日本の「豊かな」生活の姿が浮かび上がります。日本の「開発援助」の歴史と実態から、いま日本の私たちはどんな行動を取るべきか考えます。

仙台近くにお住まいの、若者・学生の皆様、ぜひご参加ください!


<日時>

2021年10月9日(土)16時から18時

<場所>

トークネットホール仙台(仙台市民会館)

宮城県仙台市青葉区桜ヶ岡公園4-1 第6会議室

<対象>

学生・若者



お申し込みはこちらから↓↓




読んでくださりありがとうございました。

担当:池澤美月


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