2021年9月24日、世界中の若者が気候変動に対し声を上げるイベント「Global Climate Strike」が開催されます！
FFF仙台では、「世界の森林を破壊する住友商事に抗議するグローバルアクションin仙台」と題し、住友商事が仙台市高松に建設しようとしているバイオマス発電事業への抗議アクションを行います。気候変動や格差、貧困、その他社会問題に関心のあるZ世代の参加をお待ちしています！
住友商事は、仙台市高松にバイオマス発電所を建設しようとしています。完成すれば、日本最大規模のバイオマス発電所になる予定です。
バイオマス発電というと、環境にやさしいというイメージが持たれがちです。バイオマス発電は再生可能エネルギーに分類され、再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)の対象にもなっています。しかし、実はバイオマス発電は全く気候変動対策にならず、生態系にも悪影響を及ぼし、森林に暮らす人々を抑圧することが多々あるのです。
バイオマス発電では、木質ペレットや木質チップなどの木材を燃焼させてタービンを回し発電するため、当然二酸化炭素が発生します。この燃焼段階でのCO2排出と、植物の光合成によるCO2吸収が相殺されるため、一般的には「カーボン・ニュートラル」であると説明されます。
しかし、全体を通して見ると全く「カーボン・ニュートラル」とは言えないのです。森林は地球にとって重要な炭素吸収源(カーボン・シンク)であるため、伐採してしまえば、本来吸収し続けることができるはずのCO2が吸収できなくなってしまいます。また、伐採した木に蓄えられていたCO2も大気中へ放出されてしまいます。人工林に転換したとしても、森林が十分に育つまでには丁寧な世話と膨大な時間が必要です。豊かな森林と生態系を再生させることは容易ではないのです。気候変動を前にして、そのような時間は残されていません。
また、住友商事は発電用バイオマス燃料を北米、ベトナムなどの国外から輸入しています。バイオマス発電は、間伐材ではなく、森林の大規模な伐採による樹木への依存を強めているため、森林や生態系の大規模な破壊が起こっています。被害を受けるのは森林とその付近に暮らす現地住民やファースト・ネイションたちです。世界中でこうした破壊が問題視されているにもかかわらず、住友商事は北米などでの森林破壊をやめようとしません。さらには、国外から大規模に輸入しているため、当然加工や運搬の過程でもCO2は排出されます。住友商事は、今回の高松の発電所でも国外産の木材を使う方針です。
住友商事は、これらの地球破壊活動を「再生可能エネルギー」「脱炭素社会の実現」などと言って推し進めています。私たちはこのような環境破壊と差別を行う「グローバル汚染企業」住友商事を絶対に許しません。
今回は住友商事仙台支社に対し、①高松のバイオマス発電所の建設中止②燃料用バイオマスのサプライチェーンの公開 を求めます。発電所に反対するだけではなく、住友商事がどこで・どのように生産された木材を用いる予定なのか、公開すべきです。
世界中で森に生きる人々や彼らに連帯する若者たちが戦っています。それでも、住友商事などの大企業は地球破壊活動をやめようとしません。今、私たちにできることは何でしょうか。最も抑圧される人々と連帯し、最大の汚染者に抗議し、不正義と戦うことこそが、「気候正義」だと思います。
私たちが声を上げなければ、こうした環境破壊は止まらないでしょう。私たちはむしろ、気候変動を梃子にして、あらゆる差別、格差、貧困、そしてそれらを押し進めてしまう社会システムに「NO」を突きつける必要があります。次の時代を、私たちがつくっていくのです。
当日はSNSでの発信も行います。
「#住友商事の森林破壊を許さない」「#StopSumitomoDirtyBiomass」
をつけてツイートしてください！また世界の森林破壊に対する反対運動では「#BigBadBiomass」「#ForestsAreNotFuel」「#saveoldgrowth」「#worthmorestanding」
などのハッシュタグも用いられています。これらに対してもツイートし、世界との連携を図りましょう！
以下、当日のアクションについてです。
日時：9月24日（金）10：30 集合場所：五橋公園(仙台市青葉区五橋1-1-7)
集合、移動（徒歩5分ほど） ↓ 街頭での抗議アクション(プラカードを持ってスタンディングします！)
気候変動や格差、貧困、その他社会問題に関心のあるZ世代の参加をお待ちしています！