ボタンひとつで翌日には何でも届く。本から洋服、家電から食品までネット通販のAmazonで揃わないものはほぼありません。しかし私たちはそこまでの便利さを求めているのでしょうか? 誰もが一度、その便利さの裏側を疑ったことがあるはずです。
実際に私たちの便利さは、過酷な働き方と資源の大量消費・廃棄という大きな犠牲の上に成り立っています。
アルゴリズムに支配された低賃金の倉庫労働者や、過酷なノルマに怯えながら、事故や怪我の危険を犯してまで荷物を運ぶ配達員・・・。そして私たちの家の前に届けられる、過剰に梱包されたパッケージ。私たちの日常には、このような「不必要な便利さ」が浸透しています。
グローバルに広がっている、大量生産・大量消費のシステムは、大量の温室効果ガスを排出し、地球の限界を越えてしまっています。そうした気候危機の影響・被害のリスクは、低賃金労働者などを含む「社会的弱者」により重くのし掛かります。
今年2023年6月~8月の3カ月間は過去126年で最も気温が高く、世界的には「観測史上最も暑い夏」だったと言われています。「こんなに暑い中、倉庫作業員や配達員の人たちは大丈夫だろうか…」と疑問を抱いた人もいるかもしれません。最新の気候科学では、2030年前後に地球の平均気温が1.5℃上昇することが推測され、これまで以上に苛烈な熱波や干ばつ、豪雨や洪水による被害が増大するといわれています。
11月24日(金)には、ブラック・フライデーが開催されます。今年もAmazonは、年に一度の大規模なセールで、大量消費を掻き立てます。気候変動の加速を止めるには、これ以上のムダな消費をする余地がないのは誰の目にも明らかです。
そこで11月24日(金)は、利益のために、いらない消費を過度に煽るAmazonに対して、全国各地から「いち消費者として」一緒に抗議の声を示しましょう。昨年は、シアトルからロンドン、パリ、ニュー・デリー、東京を含む35カ国135箇所で、Amazonに抗議の声が上がりました。4年目の今年は、日本でも、仙台、東京、京都、福岡でのスタンディングアクションが予定されています。金曜日の夕方は、現状の社会システムへの問題提起のために!まずは、一緒にAmazonの「不必要な便利さ」にNOを示しましょう!
【仙台の予定】
日時:2023年11月23日 15:00~(16:00終了予定)
場所:電力ビル前 (マーブルロード大町と東二番町通りの交差点)
スタンディングアクションとチラシまきを行います!
【 Make Amazon Pay グローバルキャンペーンとは?】
Amazonによる労働者の搾取と自然からの収奪を止めるために、世界各地の環境NGOや労働組合などによる有志が参加するキャンペーン。
世界一斉アクションは今年で4年目となる。
2022年のグローバル・アクションは、シアトル、ロンドン、パリ、ニュー・デリー、東京を含む35カ国135箇所で行われました。イギリスでは環境保護団体によって配送センターが封鎖され、ドイツでは労働組合が全国各地の倉庫で1,000人規模のストライキをし、バングラデシュでは労働者による抗議行動が行われた。
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