GO TO 脱炭素セミナー宮城県に登壇しました!
- fffsendai
- 2021年11月19日
- 読了時間: 5分
10月28日に、気候ネットワーク 主催のイベント「Go To 脱炭素セミナー 宮城県」に登壇しました。FFF仙台の発表内容のご報告です!
当日の動画はこちら からご覧いただけます。
発表のタイトルは「FFF仙台の運動から脱炭素を考える~宮城の発電所問題とつながる世界中の環境破壊~」です。

このイベントは、地域の脱炭素アクションについて、宮城県行政の担当者と、県内で脱炭素に取り組んでいる各団体が報告をするものです。
私たちは、実際に運動に取り組む中で、本当に必要な脱炭素とはどんなことなのか、脱炭素をどのように進めたら良いのか、ということを考えてきました。
まず、自治体の脱炭素宣言にどれだけの実効性があるのでしょうか?
宮城県は、2019年12月に2050年二酸化炭素排出実質ゼロの宣言を行っています。仙台市も、2021年3月、2050 年までに「ゼロ・カーボンシティ」をめざすことを宣言しました。
ですが、仙台市には石炭火力発電所、仙台パワーステーションがあります。これは、年間 67.2 万トン、仙台市民 19 万世帯分のCO2を排出する、単体としては市内最大の温室効果ガス排出源です。しかし、仙台パワーステーションから排出される二酸化炭素は、電力が使われる東京でカウントされるため、宮城県や仙台市の排出量にはカウントされないそうです。県や市のカウントがゼロになれば、「脱炭素は達成される等状況になっています。大気汚染などで住民や、蒲生干潟の豊かな生態系が被害にあっていても、「脱炭素」ができてしまうのはおかしいのではないでしょうか?企業の経済活動を止める力を持てない自治体の脱炭素宣言はとても空虚なものに感じられます。
次に、1つの地域の中での脱炭素には意味がないと考えます。
住友商事が石炭火力発電所を建設する計画を立てていました。気候ネットワークさんと住民が中心になって反対運動を展開したことにより、木質バイオマス発電に計画が変更されました。ただ、実は問題は変わっていません。燃やすための木材を調達するために、世界の、特にカナダのブリティッシュコロンビアとかアメリカとかの森林が大規模に伐採されます。CO2の吸収源である森林を破壊することは、世界規模での気候変動を推し進めてしまいます。住友商事のSDGsウォッシュに利用されてしまっているのです。
私たちが取り組んできた角田市のパーム油発電所も、一見脱炭素に見えて、原材料のアブラヤシの生産地であるマレーシアやインドネシアの熱帯林破壊や、プランテーション農園での移民労働者の長時間労働や児童労働を引き起こしています。
このように、一つの県の中で炭素排出がゼロになっても意味がないと考えられます。
日本は国内にも石炭火力発電所を新設していて、全く脱炭素になっていないですが、日本が脱炭素できても、日本から石炭がなくなっても、海外に押し付けることはより悪質です。
日本は現在バングラデシュに石炭火力発電所を建設しています。バングラデシュは、最も気候変動の影響を受ける国の1つです。そのような場所に、住友商事などの日本企業とJICAがODA(政府開発援助)を通じて「国際貢献」の名目で建設しています。しかもこの発電所は日本の環境基準を下回り、日本の新規石炭火力発電所の21倍の二酸化硫黄、10倍の致死性粒子を排出します。そのくらい、人体にも環境にも有害な発電所を、バングラデシュに建設して良いのでしょうか?公害輸出が「国際貢献」としてされている実態です。
このような現状を変え、世界中のどこにも被害を押し付けない形での脱炭素を求めていく必要があります。
それでは、私たちは脱炭素をどのように進めていったら良いでしょうか。
問題のある発電所を、問題の根っこから問うような運動を通して止めていくことは重要です。環境を破壊しないエネルギーのあり方を探して再エネ、省エネを進めていくことも必要です。
ただ、それだけではなく、私たちの現在の生活に関わるところを変えられるような取り組みが必要だと考えています。
まず重要になるのが、
・労働時間の削減です。会社、店の稼働時間減がエネルギー利用を減らすことはもちろん、人々が自然とともに過ごしたり、そうした活動をする時間が生まれます。
・地産地消の学校給食は、グローバルサウスからの収奪をやめることや、輸送時のCO2排出の抑制につながります。
・公共交通機関が無償化され充実すれば、車に乗る人は減るでしょう。電気自動車より、望ましい未来です。
・エアコンを持てない人に気候変動の被害にさらされやすいというのがあるので、断熱性に優れた低額の公共住宅を増やすことも大切です。
これらは、気候変動対策であると同時に、貧困対策でもあります。福祉の拡充やケアの重視も必要です。現状、日本では、意識が高く生活にも余裕がある人が環境を愛で、労働者、貧困者は環境を破壊していても安いものを求めなくてはいけないというように、環境運動と労働者が対立する傾向にあります。ですが、ここに挙げたように、本当は気候変動も貧困も同じ方向性で良い方向に、生き安くなる方向に変えていくことができます。人間も、破壊するシステムを変えていく必要があります。私たちはどう実践していくのか考えています。
Fridays For Future Sendaiでは、問題意識を持った高校生大学生が、学習会やディスカッション通して、有効なアクションを考え実践しています。現状を変えたいと思っている人、一緒に活動する若者を常に募集中です。SNSやブログなど、ぜひご注目ください。そして、私達と一緒に、気候正義の実現に向けて進んでほしいです。
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この発表を機に、北九州市立大学のゼミでの講義が決定しました。
そちらについても、後日、ブログで報告します。
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